久々子湖は汽水である。
ほんの少しの塩分が入った水の中で、その環境に順応している天然しじみは、淡水で養殖されているものとは、味わい深さがまったく違います。
一年中獲れますが、一番身が大きくなるのは藤の咲く季節。
プリップリの食感が楽しめます(許可を得ている人以外は獲ることができません)。
一年中一定の温度を保った井戸水を地下30メートルから引き上げ、しじみを洗った後水抜きをします。
水道水には消毒用の塩素などが混ざっているため、自然がろ過したこの井戸水でなければ、しじみは死んでしまうのです。
うどんの本場・香川県讃岐で学んできた知識と腕で提供する、いそやの讃岐うどん。
このうどんが目当ての常連の方も多くいらっしゃいます。
自慢は、本場にも負けない味とコシ。
徹底的に計算されたうどんづくりには、主のこだわりが光ります。日ごとに変わる気温、湿度に合わせ、割り水の塩分濃度や種をこねる回数とタイミング、寝かせる時間、湯で時間を決めています。
食べ方も、いそやならでは。自家製の大根おろしの上から、このうどん専用の醤油を回しかけ、レモンを絞ります。豪快にぐちゃぐちゃにかき混ぜれば完成です。
うどんのコシに、ほんのりピリッとする大根と、ほどよいレモンの酸味が絶妙にからみあい…まさに絶品!